S-Matching の詳細Details
設立の背景
政府は、宇宙基本計画(平成28 年4月 閣議決定)に基づき、宇宙ビジネスの振興のため、政府系機関による資金提供やJAXAによる新事業促進支援、スペース・ニューエコノミー創造ネットワーク「S-NET」や宇宙ビジネスコンテスト「S-Booster」等を通して、様々な支援を行っています。
しかし、事業化のスタートアップ段階にある個人やベンチャー企業等は、必ずしも複数の投資家・事業会社にネットワークがあるわけでもなく、また、投資家・事業会社もスタートアップ段階のビジネス・アイデア等の情報に十分に接することができているわけでもありません。このため、迅速かつ容易に、両者間でビジネス相談が行われるような仕組みを整備することが必要となっています。
加えて、技術的な課題がボトルネックとなり、事業化への移行に苦戦しているベンチャー企業も少なくありません。投資家にとっても、技術的な案件に対する投資判断は容易ではなく、コストがかかるといった課題もあります。
こうした状況を踏まえ、2017年12 月12 日に宇宙開発戦略本部(本部長:安倍総理)において、「ベンチャー育成支援のための資金面・技術面での支援枠組みを整備する」旨の内容を含めた新たな工程表を決定しました。
これを受け、同年2月13日、内閣府及び経済産業省は、S-NET の一環として、新たなビジネス・アイデアや新事業構想を有する個人・ベンチャー企業と投資家・事業会社とのマッチングを円滑化するための場、「宇宙ビジネス投資マッチング・プラットフォーム(S-Matching)」を創設することを決定ました。
3月20日には、松山内閣府宇宙政策担当大臣、世耕経済産業大臣同席の下、S-Matchingの発足式を行い、いよいよ本日(5月31日)から、S-Matchingの専用サイト上で、新たな宇宙ビジネス・アイデアを持った個人・ベンチャー企業等の方々からのご投稿を開始する運びとなりました。
今後、個人・ベンチャー企業等は、通年で投資家・事業会社に対し自らのビジネス・アイデア等を直接アピールすることが可能となり、 また、投資家・事業会社は早い段階からより多くのビジネス・アイデア等に接することができるようになります。
S-Matchingによる、宇宙ビジネス起業家と宇宙ビジネス投資家とのマッチングの場の提供等を通じて、両者のビジネス連携等が促進され、我が国における宇宙データ利用をはじめとする宇宙関連ベンチャー企業等の創出・育成等が一層促進されることを期待しています。
他の支援施策との連携
関係省庁、関係施策が一体的に連携し、新たな宇宙ビジネスの創出を支援。
- ビジネスアイデア段階から事業化まで切れ目なく支援。
- 3月20日、「宇宙ベンチャー育成のための新たな支援パッケージ」を発表。新たな宇宙ビジネスの創出を一層支援。